神戸高校出身の有名人を3人選ぼうと難航した結果

5月 16, 2018

 

神戸高校出身の有名人が多すぎ 選定は難航

神戸高校出身の有名人を3人選ぶとしたら誰だろう。そんな雑談から、この記事はスタートしました。そして、この記事を書きはじめてすぐに後悔しました。選択肢が多すぎて、神戸高校出身者からベスト3を選ぶのがここまで難しいとは思わなかったからです。

兵庫県神戸市灘区にる「神戸高校」は通称「神高(じんこう)」とも呼ばれおり、約120年もの歴史のある伝統校といえます。各界各層、そして国内外含め多くの卒業生が活躍しています。(※1)

SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)にも認定されている進学校ですから、京都大学・大阪大学・神戸大学への進学者数は群を抜いています。(※1)

「神戸高校」は、勉強だけではなく、合唱とサッカーなどの部活動でも歴史的ある強豪高です。そして馬術部や華道・茶道などのハイカルチャーな部活も盛んに行われています。

進学校ですから、一般的には真面目でガリ勉タイプが集っているかと思われがちですが、神戸高校はそんなことはなく、様々な個性、魅力を持った生徒や先生が集まっていて、いわゆる「文武両道」を実現しているといえそうです。(※2)

では、そんな「神戸高校」の出身で、多大な実績を残した有名人たちについて、まずはざっくりとみていきます。とりあえず12人にしぼりました。なぜあの人を選んでないんだ、という声はきっとあると思いますが・・・。

神戸高校が生んだ有名人 まずは12選

高山忠雄  サッカー選手(1904 – 1980)
戦後、新制高校になってからの初代校長でもあり、活躍されました。ちなみに神戸高校からはかつて、20人もの日本代表選手が生まれました。

日野原重明  医者(1911 – 2017)
『習慣病』という言葉の産みの親、医者として多大な貢献をされました。

海野十三  作家(1897 – 1949)
日本のSF作家の始祖とも呼ばれております。日本のアニメ文化の源流といえる魅力的な作家でした。

賀川浩  サッカー選手(1924 -)
選手としてだけでなく、サッカーライターとしても活躍されています。このお年で現役!

大谷一二  サッカー選手(1912 – 2007)
最高のFWとも呼ばれ、また東洋紡績の社長でした。

伊藤正己  法学者(1919- 2010)
英米法や憲法を専門とされ、今でいう個人情報の研究もされました。

岡崎忠雄  実業家(1884 – 1963)
岡崎一族の後継者、神戸財界の雄とも言われておりました。

泉谷祐勝  アマチュア野球選手(1882 – 1967)
昭和天皇の元、宮内省野球班を組織された方でもあります。

井深大  実業家(1908 – 1997)
SONYの創業者。教育者としての側面もありました。

志村喬  俳優(1905 – 1982)
黒澤明監督の作品には欠かせない俳優でした。

吉川 幸次郎 中国文学者 (1904 – 1980)
中国文学の研究者をひとり選べば国内でこの人。

竹久 夢二 画家(1884 – 1934)
大正ロマンを代表する美人画家です。

他にも、

田宮虎彦 (作家)
河上徹太郎 (文芸評論家 / 府立一中に転校)
小松左京 (SF作家)
村上春樹 (作家)
白洲次郎 (初代貿易庁長官、東北電力元会長)
扇千景(第26代参議院議長、元タカラジェンヌ)
山村聡(俳優)
高島忠夫(俳優)
キリがないので、このあたりにします・・・

いよいよ、神戸高校出身の有名人個人的なベスト3です。

神戸高校出身の有名人ベスト3

日野原重明  医者(1911 – 2017)

医者として多大な貢献をなされた日野原さんは、最後まで現役医師として活躍をされました。

予防医学や終末医療の最先端にて、そして医学・看護教育の改善にも長年尽力され、その著書や功績は多大なるものがあります。

著書などを拝見する限り、「いのち(命)」についての意識が強く、ご本人の中で無意識にも据えられていたようです。

そのため時間を大切にし、健康とはこころの有り様であることを認識し、毎日を駆け巡るように充実して過ごされました。

また、そのような生き方をする人たちが増えれば、世の中はもっと美しくなると述べられております。(※3)

ここで日野原さんを語るよりも、どうぞその著書を手にとって、直にその考えなどに触れられることを強くお勧めします。

岡崎忠雄  実業家(1884 – 1963)

いわば、戦前・戦後の「兵庫における財界の雄」と呼ばれています。

現在のMS&ADインシュアランスグループホールディングスの中に吸収されていますが、地元では神戸岡崎銀行(神戸銀行→太陽神戸銀行→さくら銀行……)や神戸海上運送火災保険の代表としても有名でした。

戦後の財閥解体に伴い、系列会社の役員やあのダイハツ取締役、そしてその他の経済系団体に所属したりと経済界で活躍された方といえるでしょう。(※1)

国のリアルを動かすのは財界の人間であり、地元兵庫にて岡崎財閥を形成していたこの一族について知れば、物事の見方もよりリアルになるかもしれません。

いわば経済の実体を知る上で、忠雄さんやその関係者の著書に触れてみるのはいかがでしょうか。

井深大  実業家(1908 – 1997)

SONYの創業者であり、(大さんの息子さん曰く、)研究の啓蒙だけではなく、研究者として世の中によいインパクトを与えることを強く訴えていたそうです。

また、科学技術の発展だけではよくないとも考えられていたようで、教育に対して強い意識も持たれていたようでした。

このように、実は子供の頃から科学や教育に対して意識が深く、奉仕精神があり、既に活躍されていたようです。(※1,4)

ところでSONYの有名な製品といえば、やはりWalkman(携帯音楽プレイヤー)などのメディア再生機ではないでしょうか。

現在では、様々な会社の様々な形態の音楽プレイヤーが主流になっておりますが、当時は画期的な製品として世界中に強いインパクトを与えました。

それらの製品は海を越え、山を越え、日本の科学技術の素晴らしさを広め、科学最先端の象徴となりました。

日本人に科学への期待と好奇心、そして夢を与えたひとりとして井深さんの存在を忘れてはならないでしょう。

まとめ

「神戸高校」の出身者には、このように各界各層にて活躍されている方々が沢山います。結果として、おこがましくもベスト3を選ぼうなんていうのは無謀極まりない試みでした。

選ぶ人によって、ベスト3は大きく違うくらい、この高校が排出した人材には、歴史と厚みがあると感じました。

※1:2017年現在の時点において。各種HPやWikipediaを参考。
※2:関係者などによる口コミサイトなどを参考。
※3:著書などを参考。
※4:井深氏関係者の著書などを参考。