日商簿記3級の勉強法 仕訳問題だけにしぼる!
はじめに 簿記3級の仕訳問題にしぼった勉強法とは
簿記3級は、50時間程度で取得できる比較的簡単な資格です。それでも苦手だという人は、この勉強法を参考にして下さい。特に、会計や簿記の知識が皆無で、どうしても近いうちに資格の取得が必要だという人には役立つかも知れません。
ただ、お書きいただいているように、上級の試験を目指す場合は、基礎からの積み上げを意識した勉強が必要になるでしょう。
以下は、日商簿記3級に合格したYMさん(男性)からご提供いただいた勉強法です。
簿記3級の勉強法 仕訳問題にしぼった理由
とにかく仕訳問題だけを収集して、それだけをコツコツと間違いがなくなるまで解き続けました。
もともとエンジニアで会計や経理の知識が0のところからのスタート出会ったため、損益計算書などの表を見てもイメージがわかず、先に進むことができなかったので、とにかく一つ一つの仕訳だけはきちんとできるようになろうと決め、それだけをやり続けました。
エンジニアで会計や経理にうとく、言葉を聞いてもそれがなんなのかがイメージできない状況が続いたのでせめてそれぞれの言葉の意味と仕訳だけはできるようになろうと思ったのがきっかけです。
その前は一生懸命本を読んだりして貸借対照表や損益計算書の勉強をしていました。
この勉強法を試した後に無事合格することができました。しかもかなり余裕を持った上での合格でした。試験終了時点で手応えがあったのは3回受けてこの時が初めてでした。
1日あたりの時間は1時間程度です。また、直前期に2週間続けました。
簿記3級 仕訳問題だけにしぼる具体的な勉強法とは?
ネット上からとにかく仕訳問題だけを収集しました。過去問題からや対策ページを公開している人の仕訳問題を集めて、印刷し、それをファイルにして常に持ち歩いていました。
そして、通勤時間の1時間を利用して少しずつ解き続けました。一度全ての問題を解き終わったらもう一度一からやり直し、間違いがなくなるまで徹底的に繰り返しました。
解答は毎回しっかりと解説まで確認し、その時点で疑問の残らないようにして、進めていましたが、それでも2回目3回目も間違ってしまう問題があり、結局全てをきちんと解けるようになったのは5回目を過ぎてからでした。
それまでは参考書を読んでいましたが、この方法を取り入れてからはひたすら仕訳問題に向き合い続け、参考書を開くことはありませんでした。
簡単に言うと仕訳が簿記の基本ということだけを信じてひたすらに仕訳問題を解き続けるという作業をひたすらにコツコツとやり続ける方法でした。どこかのウェブサイトで3級までは仕訳が解ければ大丈夫というのを見たのがきっかけになります。
仕訳問題は解答を導くまでに時間がかからないので隙間時間で少しずつ取り組めるというところがポイントです。
簿記検定の試験問題は後半になればなるほどひたすらに計算して数字を合わせていく作業となり、練習にもまとまった時間が必要になります。
それらも基本的には分解していくと一つ一つの仕訳が正しく出来ているか、という点に行きつくのでこの手法はそこだけに着目した方法だというわけです。
もう一つは普段見慣れない仕訳の項目にもたくさん仕訳問題を解くことで慣れる点があります。年によっては仕訳の項目が変わり、その意味が分からないと解けないものもありますのでとにかく仕訳問題を解き続けることが重要と感じてこの手法をとりました。
この勉強法のメリット・デメリット
おそらく、3級の対策にしか使えません。2級や1級といった上位資格ではこの手法だけで、合格点を目指すことは難しいと思いますし、もっと深い知識が必要になってくると思います。
まとめ
地味な作業もコツコツと一つずつできる人にオススメです。また、まとまった時間は取れなくても、通勤時間などの隙間時間なら用意できるという人や、長時間机に向かうのは辛いけど短時間なら集中できるという人にもおススメです。
日商簿記3級 YM 男