社会保険労務士試験に合格した勉強法 ボールペンでひたすら文章を書く?
はじめに ボールペンでひたすら文章を書く勉強法で社会保険労務士試験に合格
この勉強法は、ひとつの王道であり、細部の暗記が必要な時にはとても有効です。
順番としては、最初の理解をひととおり終えてから使うのがよいと思います。いきなりこの方法から入るのは、効率が悪すぎます。
社会保険労務士以外にも、細かな法律知識を問われる資格試験は多いと思いますが、そのような試験にももちろん有効でしょう。
以下は、社会保険労務士試験に合格したMNさんの勉強法を、そのままご紹介します。
社会保険労務士のひっかけ問題に惑わされない勉強法
社会保険労務士試験の過去問を解く時に正解ならその条文を、間違っているなら正しい条文や回答をボールペンでA4用紙裏紙に書き続けました。
書いていくうちに暗記できて、法律ごとにちょっとした細かい言い回しの違いに気が付くようになり、ひっかけ問題に惑わされないようになりました。
暗記帳も時間のある限りボールペンで書き続けて手で覚えこみました。
いくら目で追いかけたり口に出して読んでも理解することができず覚えることもできなかったので、書いてみることにしました。
ちょうどご当地キティのボールペンが何十本も家にあったので、全部使い切るつもりで書きました。
書くことで細かいところに気が付き、目を皿のようにして意地悪な気持ちで問題文を追えるようになり正解できるようになりました。
業務命令で仕方なく社労士の勉強したため記憶に残らず苦戦
労働基準法は条文を読み込んで背景や制度を理解するように努め、ひたすら書いて、また条文を読み込んで、を何十回も繰り返しました。
安衛法は読んでも何をしても理解できず覚えることもできなかったので、過去問を解いて覚えられるだけ覚えて、あとはあきらめました。
労災法、雇用保険法はそれほど変な問題は出ないだろうと思ったので、基本に忠実に制度を理解し、微妙な言い回しの違いや似たような言葉に気を付けて覚えこみました。
健康保険法ははっきりいって社労士の仕事に関係なさそうな医療関係の問題がありましたが、これも涙をのんでひたすら書いて覚えこみました。
年金関係は数字を覚えるのがとても大変でしたが、ごろ合わせと書くことで目をつぶってでも出てくるようにたたきこみました。
一般常識はもう何が出るのかわかりませんので、できることだけやってあとはそれこそ常識の範囲で考えれば解けるだろうと覚悟を決めました。
社会人経験があり、保険や年金などを少し知っていたので有利だったかもしれません。
一通りの勉強が終わっても寝ているときにあれどっちだったっけと思うことがたくさんあり、そのたびにすべてのテキストを何度も読み直しました。
天才肌ではなく記憶力もなければ暗記力もなく、常に限界を感じていました。
途中でやめてしまいたかったですが、少なからぬお金を払ってしまいましたし、私の場合自分がやりたくて勉強したわけではなく、業務命令でした。
泣きながらこんちくしょうとただ見返してやろうという怒りだけで乗り切りました。
そのためにもどれくらい勉強したのかよくわかるようにボールペンを何本使い切ったか、ノートを何冊使ったかを残しておこうと思いました。久しぶりに指にペンだこができ、無事に社会保険労務士試験に合格した後、使い切ったボールペンたちを写真にとりました。
この社会保険労務士試験勉強法のメリット・デメリット
メリットはとにかく体で覚えこませることができることです。
デメリットは手が痛くなることです。それと、試験に受かるための勉強なので社会保険労務士としての仕事に直結できるかどうかは別の話になると思います。
コツコツ着実にできる人、途中で投げ出さない人が向いていると思います。社会保険労務士試験はマークシート方式なので受験者が多いです。しかし受かったらいいなで受かるような試験ではありませんでした。
細かいところに気付ける人が試験には合格できると思います。
社会保険労務士 MN 女性