証券アナリスト試験に最短で合格する勉強法 捨てるべきものとは?
はじめに 証券アナリスト試験2年で最短合格する勉強法 やってはいけないことがある!
証券アナリスト試験は、協会が運営している通信教育を、1次レベル8ヶ月、2次レベル9ヶ月をすべて受講することが義務付けられています。そのため、試験まで含めると、最短で合格までに約2年かかります。
楽して、半年や1年で取得できる資格ではありません。
しかし、証券アナリスト資格は、若手社員や大学生、就活生が持っていると、金融機関では高評価を受けることが多いです。今後、とても有望な資格です。
特徴として、証券アナリスト試験は、科目数がとても多いです。カバーすべき範囲はかなり広いため、実際に証券業務や資産運用業務に就いている人でも、合格するかどうかはわかりません。
しかし、難易度だけを見ると、それほど高い難易度とは言えません。1次試験で4割から半数は合格しています。2次試験でも4割の人が合格できています。証券アナリスト試験は、勉強法次第で、難関にも平易にもなる試験だと言えるのです。
どういうことか。
範囲が広いけど、試験で捨てるべきところは決まっているということです。どこで見極めるか。もちろん過去問です。
今回は、証券アナリスト試験に合格したS.Mさんの勉強法を、そのままご紹介します。
1冊の参考書に集中5回反復演習勉強法
証券アナリスト試験に合格する勉強法 通信講座の教材をまず捨てよう
高い費用をかけて通信講座のテキストを手に入れているため、もったいないですよね。でも、捨てましょう。
私は、1つの参考書(証券アナリスト総まとめテキスト TAC出版)に絞り徹底的に反復演習を繰り返すという勉強法をとりました。
ただ単に反復演習するのではなく記憶の忘却曲線を意識して、復習するタイミングも考えて問題演習を行います。そして解答方法がすらすら出てくるように最低でも5回の反復演習を行いました。
証券アナリスト試験はまず証券アナリスト協会の通信講座を申し込むところから始まります。
登録すると通信講座の教材が送られてきます。ただこの教材が非常に難解で、また試験にでないこともたくさん記載されていました。
これをまじめに勉強しても絶対に試験に受からない、またはひどく時間がかかる、効率が悪いと思い、別の勉強法を考えました。
TACの問題集が非常にわかりやすく試験に焦点が絞られたものだったので徹底的に復習することに決めました。問題集選びは個人の好みでいいと思います。
ものすごく簡略に例えると、道路交通法を網羅した教則本を隅々まで習得するのは困難でも、運転免許試験の過去問だけやれば十分合格するのと同様です。出る問題しか出ない、もし出ても捨てられるということです。捨てても合格します。
実際、まじめに通信教材だけで試験に臨んだ時は、ほとんど解答できませんでしたが、TACの問題集を用いて勉強すると見違えるように過去問が解けるようになりました。
この勉強法を使った勉強は1日1時間。1カ月間くらいで効果が出ました。
証券アナリスト試験の勉強法 出る問題を繰り返して長期記憶へ
証券アナリスト総まとめテキストTAC出版を前から順番に平日に1日1時間ほど解いていきます(1回目)。自分で決めた問題集でもかまいません。
はじめはほとんどわからないのであまり時間をかけず問題を解き、解答のやり方を覚えるように意識して解説を見ます。
この問題集は解答が非常に丁寧に書かれていますので難解な証券アナリストの問題でも十分理解できます。
平日に1回解いたのち土・日で平日に解いた問題を再度解きなおします(2回目)。
初回は全く解けませんが、2回目になると解説のおかげもあり5割ほど解けるようになります。
それを3週間続けたのち4週間目で今まで解いてきた問題を再度解きます(3回目)。
3回目になると解答方法が頭の中に残っているものがさらに増えますので7割ほど解けるようになります。
1カ月ほどで見違えるように試験問題に対応することができるようになります。進捗度合いによりますが証券アナリスト2次試験の場合2カ月もあればすべて終えることができます。
最後3カ月目に4回目の演習を最初から行います(4回目)。
4回目になるとほとんどの問題の解答が頭の中に蓄積されていますので8割、9割ほど解けるようになっています。
そして試験2週間前からは4回解答しても頭に入ってこなかった問題から集中的に解いて理解していきます(5回目)。ここはちゃんと仕分けしておいて下さい。
証券アナリスト試験は過去問を踏襲した問題が多数でできます。ほぼ、そういう問題です。
また5,6割正解できれば合格できますのでこの方法で過去問の解答方法を頭に入れておけば確実に合格ラインに到達することができます。本当はもう少し手を抜いてもいいくらいです。
いままでの経験や知識によって進捗に差があるとは思いますが、90時間程この参考書・問題集に集中して勉強すれば、証券アナリスト2次試験の合格ラインは超えれると思います。
この勉強法のメリット・デメリット
メリットは試験に出る問題に絞って勉強することで効率化をはかることができます。また解説が丁寧なため難解な試験問題も攻略できます。
デメリットは何度も同じ問題を解きますので飽きてくることがあります。
手段を選ばず試験に合格したいという方にこの方法は適していると思います。
デメリットでも書きましたけれども、飽きがくることがあるのでそれに耐えれないと効果を発揮しづらいかもしれません。
あと淡々と勉強できる方にも向いていると思います。1度に大量に勉強するのではく1日1時間ほどコツコツ勉強できる人のほうが、より多くの解法を頭に残すことができます。
とにかく捨てるべきなのは、最初に送られてくる膨大なテキストだと気づけば、とても効率よく合格できるでしょう。
証券アナリスト試験合格 S.M 男性