柔道整復師試験に合格した勉強法 国試黒本の徹底活用

5月 16, 2018

はじめに 柔道整復師のバイブル国試黒本だけにしぼる!

40歳を過ぎてから柔道整復師試験に挑んで合格したY.Sさんに勉強法をご提供いただきました。

柔道整復師試験の教科のうち、解剖・生理・一般臨床・柔道整復理論は得点8割を上回る必要があり、そのためとにかく満点を目指す必要があり、気を抜けない試験です。

また残り、運動学・病理・公衆衛生・関係法規・リハビリなどから約5問分出題されます。ここは、全てを覚えるのは無理なので、必ず出るところを、効率よく覚えるのがポイントでしょう。

このポイントを絞る時に有効なのが、柔道整復師のバイブルとして有名な国試黒本です。

以下は国試黒本に絞った勉強で柔道整復師試験に合格したY.Sさんの勉強法をそのままお届けいたします。

柔道整復師試験はポケットサイズの国試黒本の反復勉強法で

 

柔道整復師のバイブルとして国試黒本が知られています。持ち運びに便利な文庫本サイズの参考書です。

私はこの中に書いてある内容を徹底的に覚えました。

専門学校の授業では、国試直前になると各科目の担当教官が用意したプリントに沿って授業が行われるものと思われます。

授業中や休み時間には学校で用意されたプリントに集中し、家に帰ってからはプリント等には一切手を付けずノートに書きこむことも行わずに、ただひたすら読みました。

読むと決めたページを読み進め、国試直前までに黒本の上下巻を最低5回以上は読んで覚えました。

私は入学当初から真面目にコツコツと勉強したタイプです。

しかし、国試を受ける3年生になり授業で過去問を解いてみると、パッと答えが出てこないことが多く暗記力が落ちていることを痛切に感じました。そして、これまでやってきた勉強法が無駄に思えました。

とにかく授業や教科書では、覚えることも多すぎるのです。合格のためまずは何度も過去問に出ている部分をしっかり押さえることがポイントと感じました。そこで、出る問題に絞って解説してある国試黒本だけに集中しました。

それまでの模試の成績でもギリギリ合格点は取れていました。

しかし、試験中選択に迷うことが多く、自信を持って回答できる問題がそれほど多くはありませんでした。

この勉強法を試した後は、自信を持って回答できる問題が増えました。そのため、まだ覚えていない部分だけに時間を使うことができ、かなり余裕ができました。

一日当たりの勉強時間は2時間程度で、約一か月続けた頃に成績の伸びを感じました。

柔道整復師試験の国試黒本の反復勉強法を具体的に

黒本は上下2巻ありますが、これだけを徹底して覚えていくという勉強法です。

私は、模試や、学校の中間テスト・期末テストなど、試験の日にちに合わせて、最低3回は読むと決め、そこから逆算して一日読むページ数を決めてとりかかりました。

読み方も、一回目はとりあえず全体を眺めて把握し、既に暗記している内容を確認する程度に留めました。

二回目は、一回目で覚えられていなかった部分を、「覚えやすいところ」と「覚えにくいところ」に整理し、覚えにくいところはメモをとり、まずは覚えやすいところを覚えるまで何度も反芻して覚えるようにしました。

そして、三回目は、メモを取っていた「覚えにくいところ」だけに焦点をあてて、そこだけを二回目と同様に覚えるまで何度も頭の中で反芻して覚えていきました。

中間テストや期末テストは、試験内容が具体的にここからここまでと決まっているので、模試の時よりも勉強する範囲を設定しやすいです。

その期間だけは、できるだけ中間・期末テストに向けた勉強の方に集中して取り組みました。

その期間以外、黒本だけに集中して取り組みました。しかし黒本の内容で分かりづらい、覚えづらい部分については、補足的に教科書を読みなおすと理解が深まります。

結果的には、各試験で3回は読んで暗記を繰り返していったので、国家試験までには最低でも黒本上下巻を7回は読んだと思います。

そして、1回目から3回目までは読み進める作業は、必ずその日のうちに行うようにしました。

翌日に持ち越して読むと、3回連続で通して読み進めた時よりも記憶として定着しにくいことが分かったからです。

この勉強法のメリット・デメリット

デメリットは特に感じませんでしたが、ただ黒本を読むことを繰り返すので飽きてくると思います。

また、黒本だけに頼ることに最初のうちは不安を感じると思います。メリットは、黒本だけに集中するので勉強の計画が立てやすいことだと思います。

私は40歳の年に国試を受験したため、暗記力が若いころに比べてだいぶ落ちているのを感じながらの勉強でした。

その為、暗記力の落ちた年配の受験者に向いている方法だと思います。

また、何から手を付けたらいいかわからず計画を立てられない人や、それまでの基礎的な勉強をおろそかにしてきた人も、この勉強法でカバーできるので、合格の最低ラインは確保できるのではないかと思います。

柔道整復師 Y.S