図を書く小論文対策で慶應義塾大学に合格。その勉強法とは?
慶應義塾大学の小論文勉強法 書いたきりにしない
今回は、慶應義塾大学に合格したR.Tさんから、小論文の対策・勉強法を提供いただきました。
地道に力をつけていくには王道のような勉強法です。小論文のテーマは多種多様なため、どうしても、書き散らかして書き捨ててしまうということが多いと思います。
ちょっとした工夫で、せっかく書いた小論文を無駄にすることなく活用できますので、お試しいただきたい勉強法の一つです。
以下は慶應義塾大学に合格したR.Tさんの勉強法を、そのままご紹介します。
地道で確実な小論文勉強法の概要 キモは復習
小論文に関する勉強法です。
小論文を書いたら書いたっきりになることが多いかと思いますが、必ず復習をします。何を復習するかというと、小論文の課題についての周辺知識、自分の書き方の癖のブラッシュアップです。
次に小論文を書くときですが、最初に文章そのものを書くのではなく、自分が何を書こうとしているのかを図やチャートフローのようにして見直しができるようにしてから書きはじめます。
小論文を書こうとすると、書いている最中に何を書きたかったのかわからないことが良くあります。そのため、自分が何を書こうとしていたのかを考えると同時に、目に見えるように図にしてみました。
小論文を書くことそのものへも良い影響がありましたし、その後に資料として保管しておくことで、他の科目で言う所のノートや問題集の役割をしたため、この小論文勉強法を継続するようにしました。
この勉強法を試す前は、論点がずれる等で成績は合格水準から遠く離れていました。しかし、これ以降は論点がずれることがなくなりました。この勉強法を実践する前は慶應義塾大学D判定だった小論文について、B判定まで上昇しました。
この勉強法には、週に1回、だいたい2時間くらい使いました。そのまま3ヶ月程度で小論文の出来の違いを感じ始めました。
慶應義塾大学に合格した小論文勉強法を具体的に!
この勉強法の具体的な方法は、自分が書こうとしている小論文についてまずは文章を書くのではなく、図やチャートを作成するところから始めます。
作成時点で論点が定まらなければ図を作成することができません。また、論点がずれたり論理が崩れればすぐに気づくことができます。
次に、作成した図に基づき文章を作成していきます。文章を作成した後は採点をしてもらったり解説を読み、自分に足りない知識や関連テーマを確認します。
こうして追加した学習内容は、作成した図やチャートに並べてノートに記入します。右側に作成図、左側に周辺知識や気づきの記入、という風にしていました。
ある程度作成図が貯まってきた段階で、知識の整理や関連テーマの確認をすると良いと思います。
そして最も重要なのはここからです。
自分が作成した文章を全て読み返すことはなかなかしないと思いますし、長い文章を読み直しても新たに気づくことは少ないです。
自分の文章の論理構成の癖を把握します。これを実施することができれば、小論文で合格水準かどうかを判断されるポイントである、論理構成をクリアすることができます。
大学受験を控えている高校生や浪人生では、文章を理解することができたとしても、そのテーマについて詳しく論理的な主張を行う能力が備わっていないということは大学側も理解しています。もっと言えばそこまでの能力が必要なのであれば合格者は確保できません。これは慶應義塾大学に限ったことではないはずです。
脱線してしまいましたが、小論文の合格不合格の境は論理構成です。自分の癖を知れば、テーマがなんであっても1000〜2000字程度は楽に書けます。
私の書き方は、まず課題文から前提をまとめ、次に自分の意見を書きます。
賛成反対派どちらでも構わず、課題文に論理破綻を見つければ反対、世間的にも文章としても問題のない文章であれば賛成、というように決めていました。
次にその根拠、賛成であれば反対への反論、反対であれば賛成への反論を記入します。
最後にまとめを書いて終わりです。
このように、自分の癖・パターンを把握できれば後はどのような文章でもそれにはめてあげるだけです。さらに、継続的に小論文に出やすいテーマの復習をすることができます。
この小論文勉強法のメリット
小論文の勉強は無闇に書きまくることが多いようですが、この勉強法だと、自分がどのような勉強をしてきたのかの達成感を感じやすく、また、復習もしやすいです。
加えて、ただ知識を増やしたりするだけでなく改善点を発見するためのノートを作成できる点もメリットです。
小論文の勉強の仕方がわからない方や、たくさん書いたりはしているけれども改善している点が分からないという方、毎回文章の書き方が変わっていて点数や評価が安定しない方にオススメです。
最初は図にするのが難しく感じますが、3〜5回程度やってみるとなれますし、図を作成し続けていれば10〜15回くらい練習すれば図を作成しなくても頭に図を描けるようになります。
慶應義塾大学 R.T