アンドリュー・ワイルズ フェルマーの最終定理を解いた天才数学者
アンドリュー・ワイルズ 360年もの問題を解き明かした天才数学者
アンドリュー・ワイルズは1953年4月11日にイギリスに生まれたの数学者です。彼はフェルマーの最終定理を解き明かしたことで有名です。
フェルマーの最終定理の解き明かしにはオイラー、ガロア、ノイマンなど多くの有名な数学者が挑みました。名のある数学者は全て挑んだといっても過言ではないでしょう。しかし誰一人として証明をすることができませんでした。
そのためフェルマーの最終定理の証明は無理ではないかと言われていたのですが、彼は見事フェルマーの最終定理が成り立つことを証明したのです。
そしてアンドリュー・ワイルズは努力家でもあります。
周りは彼の事をさげすんだりバカにしたりしましたがそれでも彼は諦めることなく7年の歳月をかけて彼の夢を果たしたのです。
アンドリュー・ワイルズは幼少期にフェルマーの最終定理に出会う
アンドリュー・ワイルズは数学的な才能を幼少のころから持ち合わせていました。しかしその能力が原因で辛い思いもしてきたました。彼の数式の解き明かし方があまりにも複雑で中学受験には受からなかったというエピソードがあります。評価をする側の能力が追いつかなかったのです。
実際はその計算の答えは合っていたといわれていますが、採点者が彼の才能を潰してしまいました。
そして彼が後に証明することになるフェルマーの最終定理には彼が10歳の時に出会います。
そのとき彼は数学の道に進み、いつかフェルマーの最終定理を解き明かそうと決心しました。
アンドリュー・ワイルズの挑戦はケンブリッジ大学を卒業してから
やがてアンドリュー・ワイルズはケンブリッジ大学に入学し、ジョンコーツという、後に彼のフェルマーの最終定理の証明に関わってくる重要な人物に出会い、その教授の元で数学を学びます。博士号も彼の元で獲得しています。
このころのアンドリュー・ワイルズの業績には、岩澤(健吉)主予想の解決(バリー・メイザーとの共同研究)やバーチ・スウィンナートン=ダイアー予想に関する貢献(コーツとの共同研究)などがあります。
ケンブリッジ大学を卒業してから彼のフェルマーの最終定理への挑戦が本格的に始まります。
上のような経歴もあったため数学者としては有名ではありました。しかしフェルマーの最終定理があまりの難問であったため、取り掛かることを周囲から止められていたのです。
やがて谷山志村予想が、半安定な場合について解決したという事を発表します。そして、その系としてはフェルマーの最終定理を証明したという発表を行いました。
フェルマーの最終定理を証明するにあたって重要な理論が谷山志村予想です。谷山志村予想は全ての楕円曲線はモジュラーであるという事を発表したのですが、これに欠陥が見つかったという発表をケンリベットが発表します。
アンドリュー・ワイルズは、フェルマーの最終定理を解き明かすには、谷山志村予想が理論的に成立しないことを証明することだ。これが、フェルマーの最終定理の証明にも繋がるということを知ります。ここからアンドリュー・ワイルズは本格的にフェルマーの最終定理の証明に挑みます。
7年間の沈黙 その間に秘かに研究を続ける
彼はここから7年間、別の研究を行いながらフェルマーの最終定理に挑戦します。しかし後に力を貸してくれる教官コーツからはフェルマーへの挑戦を止められてしまいます。
楕円曲線がワイルズの専門分野外であったこと、多くの優秀な学者が挑戦して敗れ去っていることが理由でした。
しかしワイルズは少年の頃からの夢であるフェルマーの最終定理の証明に挑みます。
なかなか研究はうまくいきませんでした。その時フラッハという学生の論文に出会い、今までの固定観念を捨て新しくアイデアを出すという事に専念しようと、研究方針を変えまます。
そして7年目にバリーメイザーという学者の論文から大きなヒントを得てフェルマーの最終定理の証明に成功しました。
その後のアンドリュー・ワイルズ
アンドリュー・ワイルズは大きな賞賛を得て数学の世界では知らない人はいないほどの有名人になりました。
その実績を買われオクスフォード大学で講師をし、彼の実績や言葉に魅了されて彼の講義の受講を希望する大学生も増えています。
アンドリュー・ワイルズがケンブリッジ大学の大学院生だった頃のジョン・コーツ、当時共同研究を行っていたバリーメイザーだけは彼の成功を信じて色々とサポートをしていました。アンドリュー・ワイルズの研究の成功は彼らのサポートがなければ無しえなかったかもしれないと感じられます。
アンドリュー・ワイルズの名言の中に
「大切なことは考え抜くことである。もし壁にぶつかってしまった時は、定石になった考え方は何も役には立たない。だから新しい考え方をする必要がある」
という言葉があるのですが私自身それを容易にできてしまう事が彼の凄いところだと思います。納得はいくのですが普通は怖くて行動できないでしょう。
時間をかけて積み上げたものをゼロにしてまた新しいものを積み上げる。成功したいからこそ持っているものを捨てる勇気は実にすごいと思います。