理系2次試験対策は過去問解答ノートで万全 ルールは厳格に
今回は神戸大学理系学部に合格したH.Tさんに勉強法をご紹介いただきました。
過去問対策は、もちろん早ければ早いほどよいのですが、基礎が固まっていないと過去問に取り組んでも時間ばかりかかってしまいます。このタイミングがなかなか難しい。
ここは自分でルールを決めてしまいましょう。個人の感想ですが、過去問の3割とれそうだと感じたら始めるくらいかなと。5割で始めるのはかなり遅いです。そもそも合格ラインは6割前後の大学がほとんどだからです。
以下はH.Tさんの勉強法を、そのままご紹介しています。
2次試験の過去問はこう解いていく 全手順
志望の大学の2次試験の過去問を何らかの方法でできるだけたくさん入手します。そしてこれを解いていくのですが、その際に
1.ルーズリーフや裏紙ではなく、製本されたノートにやる
2.解答だけでなく問題を解く際の途中経過をできるだけ詳細に記述する
3.途中で間違いに気づいた場合でも、消しゴムは使用せず、×印や2重線で打ち消す
というルールに基づいてやります。
受験勉強に限らず、ひたすら練習を繰り返すよりも本番の経験を多く積んだ方が効果が大きい場合は多いです。
大学入試の場合には、各大学で過去に実際に出題された問題がネットで自由に入手できるので、これを利用しない手はありません。
この勉強法を試す前には模擬試験の大学別の合格率判定で、大体B判定が多かったものが、試した後しばらくしてほぼ毎回A判定に変わりました。
この過去問解答ノートには、一日平均2~2.5時間、だいたい2か月くらい取り組みました。
過去問解答ノート勉強法を具体的に
志望の大学の2次試験の過去問を何らかの方法でできるだけたくさん入手します。問題集を買うとお金がかかりますが、過去問であれば、大学の公式のホームページを利用すると直近数年分を無料で入手できます。
ある程度大きな大学ならば、公式ページ以外でも、”(大学名) 過去問” などのキーワードで検索すればさらにさかのぼって入手できる場合もあります。
そしてこれを解いていくのですが、その際に以下のルールに従って解答の作成を行います。
①ルーズリーフや裏紙ではなく、製本されたノートにやる
過去に自分の解いた問題を見直す際に、ルーズリーフや裏紙だと順番が分からなくなったり、一部の紙を紛失して探すのに時間がかかるという事態がときどき発生します。このような勉強とは直接関係ないところで時間を取られるのは、入試までの期間が限られている受験勉強においては大変もったいないです。
②解答だけでなく問題を解く際の途中経過をできるだけ詳細に記述する
特に国公立の大学では、記述式の問題に対して厳しい採点基準を設けている場合が多いです。大学によっては、計算の途中経過の記述に付議があった場合には、最終的な解答が間違っていなくてもほとんど点のつかないこともあるそうです。したがって、特に記述式の2次試験を行っている大学の試験勉強では、途中計算を適切な形で記述する練習を行うことは非常に重要になります。
③途中で間違いに気づいた場合でも、消しゴムは使用せず、×印や2重線で打ち消す
単純に消しゴムで消すのに時間をかけるのがもったいないという理由もありますが、自分がどのような間違いをしやすいか把握するためには、誤答は消さずに残しておいた方が良いです。
この勉強法のメリット・デメリット
メリット
問題集を買わずに済むのであまりお金がかかりません。必要なのはネット環境とプリンター、ノートと鉛筆ぐらいです。
デメリット
ある程度の時間がかかります。公式など、基礎的な知識の身についていないうちは効果が出づらいかもしれません。
この勉強法は、あまりお金に余裕がないけれど時間には余裕のある人に向いています。解答を採点できるだけの知識がある人(友達、家族、学校の先生など)が近くにいて、その人にあれこれ質問したり採点してもらったりできるとさらに効果が出やすくなると思います。
合格大学名
神戸大学 H.T 男