理系の私がセンター試験の日本史を最短で仕上げた勉強法
今回は、神戸大学に合格したH.Tさんから、センター日本史を短期間でどう仕上げていったかをご紹介いただきました。理系らしく、綿密な計画性が生きています。計画を立てることは、実はとても楽しいですよね。参考になることが多いですから、ぜひご一読下さい。
以下は、H.Tさんの勉強法をそのまま掲載しています。
センター日本史を「教科書読むだけひたすら暗記→過去問回答勉強法」で突破
日本史の教科書と、日本史のセンター試験の過去問題を用意します。
1.日本史の教科書を(通常学校で使用しているものでよい)1ページずつひたすら読んでいきます。
そして教科書一冊を最後のページまで読み終わったら、
2.入手しておいた過去問を1年分解きます。
それが終わったら、また①に戻って教科書を通読し、終わったら1年分の過去問を解く、という無限ループを回します。
私は理系だったので、英語以外の文系科目を2次試験で受ける必要がなく、センター試験でとらなければいけない1科目の社会科への対策が遅れていました。
そこで、出来るだけ短時間の努力でセンター日本史の高得点を狙える方法を考えた結果、この方法にたどり着きました。
試す直前に受けたセンター試験模試 日本史点数 72点
本番のセンター試験 日本史点数 89点
一日あたりの時間 2時間
1か月程度続けたのが上記の結果です
同じくらいの実力の人なら、最後の仕上げ段階で試す価値はあると思います。
センター日本史を「教科書読むだけひたすら暗記→過去問回答勉強法」具体的には
日本史の教科書とセンター日本史の過去問題を入手します(通常ネット上で無料で入手できます)。
そして、下記の①②を①→②→①→②→...と何度も繰り返します。
この方法では教科書と回答付き過去問(たいていネットで無料で入手可能)と、過去問を解く用のノートを用います。
①教科書(通常学校で使用しているものでよい)を1ページずつひたすら読んでいきます。そして最後のページまで読み終わったら、
②過去問を1年分、用意した専用ノートに解きます。答え合わせができたら①に戻ります。
①では、メモを取ったり教科書以外の書物(問題集、参考書、ワーク、ドリルなど)を使ってはいけません。文字を書くという行為によって余計な時間がかかるのを防ぐためです。教科書を読むだけでどれだけ記憶できるかが勝負です。文字を書いてよいのは②で過去問を解く時だけです。
最初の一回は、ただ教科書を通読するだけで良いです。そしてその後の過去問の点数を見て、「あのことは教科書で読んだのに忘れていた」と気づくことが重要です。
そして2回目では、(人間は無意識にいい点を取りたいと思うものなので)、一回目とは違った読み方になるでしょう。そしてその後の過去問の点数を見れば、また無意識に反省します。
このように、ループを回せば回すほど、教科書を読むだけで効率の良い記憶ができるようになっていきます。
専用のノートを用意するのは、過去の成績、点数と誤答した問題を一目で分かるようにしておくためです。裏紙やルーズリーフなどを用いると、紛失や順番が分からなくなるなど、勉強時間の浪費につながります。
この方法は、「無駄なことはやらない」「必要なことに集中して全力でやる」という2つの基本原則に基づいています。
日本史に限らず、センター試験の問題というのは教科書に書いてあることからしか出題してはいけないことになっています。つまり、教科書の内容をできるだけ効率よく記憶することが、高得点への最短経路です。
どうすれば効率の良い記憶ができるか考えた結果、上記の単純な無限ループを回す方法に決めました。
試験勉強で最も効果的な方法は、定期的に受ける試験の過去問題を解くことです。過去問を解けば、自分が何が分かってないのかを正確に把握でき、そうすれば次の教科書通読フェイズではその苦手な部分だけはちゃんと覚えられるでしょう。
このセンター日本史「教科書読む→過去問回答勉強法」のメリット・デメリット
メリット
割と試験まで時間がなくてもすぐに試せます。
ワークブックやドリル、参考書や問題集のような余計なものを買わずに済むため、経済的です。
デメリット
文字を読むのに時間がかかる人には向かないかもしれません。
センター試験で文系科目を受験する人で、試験まで割と時間がなく、経済的な余裕もないが、活字を読むことに抵抗感がなく、ある程度の速さで教科書を通読できる人に向いています。
この方法だけだと、2次試験の記述式の問題には対処できないので、別途適切な記述の訓練が必要です。
神戸大学 H.T 男