勉強のため部屋をレンタルすることについて ミニマリストの戦略とは
勉強のために部屋をレンタルする。これは一見とても無駄なことかも知れません。それでも、人によっては、どうしても家では勉強できない事情があり、やむを得ず勉強のために部屋や自習室をレンタルすることになったという人も少なくないでしょう。
またそれとは別にミニマリストたちのように「戦略的に」勉強のための部屋をレンタルするという人も見られるようになりました。これは何もマンションの一室とかだけではなく、勉強のためのレンタルスペース、有料自習室も含みます。
ワンルームマンションの場合、場所にもよりますが最低でも5万円以上の出費となります。また有料自習室の場合、席のタイプにもよりますが、平均して1万円から2万円の出費となるでしょう。それだけ出費してまで、彼らミニマリストはどのような勉強「スタイル」を実践しているのでしょうか?
ミニマリストたちはなぜ、勉強のための部屋をレンタルするか
では、ミニマリストたちはそこに何を求めているのでしょう。まずはミニマリストとはどういう人たちか、その生き方にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
ミニマリストというのは、最小限の物だけで生活する人のことをいいます。部屋には机と椅子と布団。荷物はトランクひとつにまとめているという人も多いです。たとえば中崎タツヤさんという漫画家はその道を極めた人で、本は読んだところまでを破って捨てる。ボールペンはインクが減ったら、不用な部分をカッターで切り捨てるという生活を実践しています。
よく知られた断捨離とかシンプルライフとかいう言葉もありますが、ミニマリストはそれよりもさらに徹底して物が少ない人のことです。最近ではライフスタイルのひとつとしてとりいれる人が増えています。
勉強はノマドスタイル そのために部屋をレンタルする
ミニマリストはたとえば次のような主張をします。
「外食はわたしの台所、街はリビング、図書館は書斎、貸し倉庫が収納。このように、わたしには広い家がある。だから自分の部屋はただの寝るための場所、つまりベッドなんです。ベッドなんかに、いらない物は置かないんです」
「ミニマリストとして生きると、物に向けられていた関心がすべて自分に向かいます。だから、とても集中力が高くなるんです」
「釈迦は何も持たないで出家して全ての真理を悟った」
「いらない物を削除していくと、心と脳の空き容量が増える!!」
そして、
「必要なものは必要な時に借りればいい」
そんなわけでミニマリストたちは、必要なもの以外は持ちません。そして街のいたるところを勉強部屋として活用します。そしてそこが勉強専用の部屋、つまり勉強部屋と決まれば、座っただけで習慣的に、条件反射的に勉強に向うことになります。そしてものすごい集中力で高い成果を上げることができます。
彼らはどこを勉強のための部屋にするか
彼らはどんな場所を勉強部屋として選んでいるのでしょうか。
無料の場所では。図書館の自習室、カフェ、ファストフード、イートイン。有料のところでは、ワンルームマンションやレンタル自習室のほか、カラオケボックスやトランクルームなど、えーこんなところを使うの、というような場所を勉強部屋とします。
これは、これまでの常識では考えられないというより、ただシンプルに、自分がいちばんいいと思える環境に自分を置くということなのでしょう。物にしばられないこと。それが場所にも、時間にもしばられない、新しい学び方につながっているのです。
ミニマリスト。あなどれません
まとめ
パソコンが重くなったときに、重いファイルを捨ててリセットし、キャッシュも削除すると、驚くほど軽くなることってありますよね。人間の心や脳にもあてはまるところがあるのかも知れません。実際にミニマリストになることはなかなかできませんよね。でも、勉強に関して、その生き方は大きなヒントになると思います。家ではなかなか勉強できない人は、シンプルに、勉強するしかない場所に身を置いてみてはいかがでしょうか。