試験に打ち勝つための、スケジュールの立て方とは?

5月 16, 2018

ライフワークに入試、資格の取得など、勉強の動機は様々ありますが、こと大学受験に資格試験など、試験日が決まっている場合の勉強はどうやってその日までに自分を万全な状態に仕上げるか、という計画性も、とても大事です。

「まだ半年あるから」とダラダラ過ごした結果、直前になって一夜漬け、でも試験はボロボロ。なんてことはもってのほかですが、逆に半年前から完全燃焼で、いざ試験を受けるときにはもうヘロヘロ、もしくはやる気を失ってドロップアウト!というのもいただけません。結果を出す必要がある勉強には、計画(スケジュール)が何より重要なのです。

スケジュールを立てる前にやるべきこと①自分を知る

さあこれから勉強だ!と意気込んで、いきなり手帳やカレンダーにスケジュールを立ててしまう人、いますよね。でもそこは一旦我慢しましょう。スケジュールを立てる前にやるべきことは、「自分がどの立ち位置にいるのか」を知ることです。
例えば、科目単位ならなんとなく誰でも意識していると思います。「僕は数学が得意」「古文がちょっと苦手かな」etc..
これを、もうちょっと掘り下げて、教科書の章毎位の粒度で「得意」「普通」「苦手」と、勉強内容の習熟度を分類してリスト化しましょう。これを、必要な全教科分を行います。

スケジュールを立てる前にやるべきこと②試験を知る

自分を知ったら次にやるべきは、「試験を知る」ということ。「敵を知り、己を知れば100戦危うからず」は、なにもはるか昔の赤の他人の戯言ではありません。試験を知って、試験が求められている合格水準というものを肌で感じましょう。具体的には、過去問を一度、なんの前準備も無く本番と同じ制限時間で解いてみるのです。
当然、難しくて分からなかったり、時間がなくて手も足もでなかったりと散々な結果になるでしょうが、まったくノープロブレム。「敵を知れば」よいのです。
過去問を解いてみたら、そこでも分析をします。視点は、「どんな問題が出ているのか」ということと、「自分が得意(苦手)としていた科目」の出来具合の比較、の2点です。

「どんな問題が出ているのか」

大学入試や資格試験などの本試験問題というものは、大概は総花的です。つまり、試験範囲をある程度まんべんなく網羅して問題にしています。そうしないと、試験範囲の中、たまたまある分野ばかりが多く出題された結果、その分野が得意な人間ばかりが受かってしまった、という「不公平」も生まれかねません。なので、試験問題は大体、試験範囲の中から総花的に出題されるわけです。

一方で、「傾向」というものもあります。これは、本来総花的な試験範囲を故意にある分野に集中させたりする、というようなものです。この「傾向」も、しっかり把握しましょう。過去問題を3回分位振り返れば大凡傾向は見えてきたりしますし、ネット等で議論もされたりしますので、それを知ることも大切です。

過去問を解いたり、ネットの情報を集めたりして、大体の傾向が見えてきます。その傾向の結果を、やはり教科書の章単位位の粒度で「頻出」「普通」「出ない」位の色分けをしてリストしましょう。

「自分が得意(苦手)としていた分野」の出来具合の比較

過去問を解いてみたら、自分の「認識」と「結果」を比較します。得意と思っていたところが実は解けてないとか、その逆に苦手と思っていたところが解けていたとか。そういうギャップがあったら、その原因を追及しましょう。時によっては、得意と思っていたところが試験には通用しないレベルだったとか、そういう問題が浮かび上がってくるはずです。そのときは「得意」と思っていた分野を「苦手」に置き換えてしまいましょう。

以上が揃ってようやくスケジュールの線引き。ポイントは5点。

自分を知って、敵(試験)も知って、ようやくスケジュールに入ります。スケジュールを引くときのポイントは以下です。

1.苦手な科目、分野には多くの時間を割り振る。但し、試験にも出ないような分野は切り捨てる(勉強しない)のも手です。
2.特に理解に時間がかかりそうなところは、早期から&繰り返し習熟の計画を立てましょう。
3.暗記だけでよい分野は、後回しにするのも手。時間がありかつ不安なら、最初に一度全ての暗記領域を学んでおき、試験前1カ月位から再度暗記を復活させる。
4.計画は、無理をしないで余裕を持たせる。例えば、ギチギチに詰め込んだスケジュールは見ているだけでも息苦しいですが、これにもまして一旦遅れ出すと取り戻すのも難しくなって計画が計画で無くなってしまいます。