世界史を最短で得点源にするための全手順はこれ! そして最大のキモは?

11月 27, 2017

はじめに 世界史を最短でマスター  入試における世界史の位置づけとは

世界史を最短期間で得点源にすることは「可能だが簡単ではない」です。世界史に興味のない人間にとって、世界史というのはカタカナだらけの意味不明な言葉の密林です。木を見て森を見ないというどころではなく、その森を幾重にも重ねてジャングルのようになってしまっているのが「世界史」という世界。覚えるべき用語の数は実に約5000語もあります。これを聞いた人はどこが最短なんだと心が折れると思います。

前に、-偏差値30から85を超えるための最強の世界史勉強法 おすすめ参考書185選-というタイトルの恐ろしい記事を目にしたことがあります。間違ってもこういう密林に突っ込まないで下さい。地図もコンパスもないまま突き進んでは、そのまんま遭難してしまいます。

世界史は暗記科目。しかし暗記が最短だと思って暗記してもだめ

一問一答の問題集は記憶のチェックにはなるものの、それを使用して暗記できるかとなれば、絶対量が多すぎて難しいのです。また、そもそも一問一答の知識だけでは何の応用もできずに無意味です。これは仕上げに使うものです。そこで、まずは教科書をしっかり読んで流れを覚えればいいという意見が多いのですが、そもそも教科書がそのもの難物です。わかってから読めば素晴らしくよくまとまっているのが教科書なんですけどね。

教科書の記述はたとえば「西アフリカのガーナ王国は金を豊富に産したので、ムスリム商人が塩をもって訪れ、金と交換した。ムラービト朝の攻撃によるガーナ王国の衰退は、西アフリカのイスラーム化をうながした」。ね、乾ききっています。ほぼ理解不能。お手上げですね。

これは「ニジェール川という大河のほとりで暮らしていた黒人たちがガーナ王国という国をたてた。ガーナとは「最高支配者」という意味。いろいろな部族がひとつの権力に統一されたから「ガーナ」。このガーナの人たちは、砂金が採れたため豊かな生活だった。しかし塩は不足していた。この土地はまた、交易の中心地でもあった。ガーナの北方のサハラ砂漠に住む貧しい遊牧民のベルベル人はイスラームに改宗してムラービト朝を成立させた。彼らは砂漠の岩塩を掘りだし、ガーナ王国に運び込み金と交換した。しかし、そのうち金に目のくらんだムラービト朝は、ついに、ジハード(聖戦)と称して異教徒であるガーナを攻撃してきた。無茶苦茶です。黒人たちはこれに対抗するためにどうしたか。攻められないよう自分たちもイスラームに改宗することにした」という意味です。これならわかりますよね。でも理解できるようにするには、教科書のボリュームも4倍以上必要となります。

もうわかりますよね。つまり「教科書は読んでもあまり理解できない」んです。

それでも世界史を選ぶ理由はある! 効率のいい最短の手順とは?

このように、なかなかの難物である世界史。でも、ぜひ積極的にチャレンジして下さい。大学で今後、語学・政治・経済・社会・思想・各学術分野を学ぶとき、必ずと言って良いほど世界史は役に立ちます。また社会に出てからも一般常識として役立ちます。誤解を恐れずざっくりいうと、日本史の20倍ほどは役に立ちます。

また、これからお話しする理解(インプット)→暗記(インプット)→応用(アウトプット)という勉強の流れは、今後どんな難関の試験とぶつかる時も、大切な指針になります。だからこそ強く言いますね、大学を目指す高校生は、絶対に世界史をやった方がいい!

手順1 まず世界史は大きな流れをつかもう 理解(インプット)

最初の理解には、マンガ、または人物辞典(自作)。実況中継系。このうちどちらかひとつで十分です。

マンガは書店で気に入ったものを選びましょう。必ず立ち読みして決めて下さい。キャラクターが自分のセンスに合わないと、内容まで頭に入りにくいので立ち読みは重要です。また、あまりに細かいところまで触れているものは不用です。仕上げにマンガは使わないので、あくまで初期理解ができれば十分です。

また、自作の人物辞典。一定の時代・地域の範囲で人物を選び出して、プロフィールを5行程度で書くことも有効です。これは最低5行と思って下さい。ひとつひとつの事件、戦争などを記憶するより、特定の人物のほうが、思い入れしやすく記憶しやすいものです。人をベースに歴史の流れを理解する。これもひとつの王道です。下手でもいいので、肖像画も(想像で)ごく簡単に描いておきましょう。これは以外と記憶に役立ちます・

さらに実況中継系の教材。観て流れを押さえるだけです。わかりやすいのは、かなりわかりやすい。でも使い捨てだと私は思います。覚えてない部分をもういちど確かめるという使いかたをするには、初見の時と同じくらい時間がかかります。つまり観たい部分が探し出せない。

さて、これらの勉強はいつやるか、学校の授業の前に、予習としてやっておきます。

手順2 暗記(インプット)は、授業とその当日でやっつけよう

世界史の先生には、限られた時間で教科書をクリアして、しかも重要ポイントを適切に伝えるという実に大変な業務があります。興味が湧くような面白い話しをしようにも、そういう余裕があまりない。生徒は生徒で、わからないものだからひたすら眠気と戦うことに。話しを聞いていてもわからない状態では、世界史は覚えられない。知的好奇心が満たされないということです。だから自然と興味も失ってしまいます。悪循環ですね。

しかし、わたしたちはもう、最低限の予習をしていますよね。そのおかげで、たったそれだけで、授業という結構なボリュームの「わかる」時間を手に入れられます。そしてこの「わかる」時間のうちに、できる限り暗記(インプット)してしまいましょう。また、この段階になれば、教科書をやっと「読める」ようになっています。予習こそ、世界史の最大の効率化です。

教科書を読んでおぼえる、板書をうつしてノートを暗記、書き込み教科書などの利用も、人それぞれ。ここは好きなように覚えて下さい。ただし、いろいろなことはやらないこと。まずひとつにしぼりましょう。この時点で、最低限の用語の確認と、おおまかな流れの把握ができていれば大丈夫です。これができていれば、時間の無駄が生じる余地はありません。

手順3 暗記(インプット)2 イベントを因果関係でまとめてみる

(いつ)ゲルマン民族の大移動はいつ起きたか
(どこで)ゲルマン民族の大移動はどこで起きたか
(どうして)ゲルマン民族の大移動はどうして起きたか
(結果)ゲルマン民族の大移動はどんな国を成立させたか
結果として何が起きたか
フランク、ヴァンダル、東ゴート・西ゴート、
ランゴバルドなどの部族はどう動いたか

*ここは世界史の最重要項目のひとつです。またこの人たちも現在でいう難民なんですね。

このような因果関係をベースに記憶すると、忘れにくいです。大きく「ゲルマン民族の大移動」の因果関係を理解した後は、「東ゴート族」にしぼって因果関係を書き出してもいいでしょう。因果関係の書き出し。これは定期テスト前でいいでしょう。

手順4 応用(アウトプット)

これも定期テスト対策として。空欄補充型問題集のできるだけ薄いものを3周ほどまわしてください。普通はまだまだ、英語、数学に時間を割かないといけない時期だと思います。しかし、ざっくりと、これだけ世界史を落とし込んでおけば、直前期にあわてることなく実力を伸ばしていけます。

手順5 仕上げ(ブラッシュアップ)

一問一答はここで使います。過去問もスタートして下さい。定期テストと平行して、いくら遅くても高校3年の夏から順に仕上げはじめるのがいいでしょう。世界史の応用問題といっても「ある地域である出来事があった時代に、他の地域ではどんなことがあったか」程度の組み合わせ、引っかけなので、恐れることは何もありません。難関大学の難問はできたらラッキーくらいに考えて下さい。基本の問題を落とさないことで十分です。あとどれだけ完成度を上げないといけないかは、志望校のレベルと、他の科目の得点可能性によります。さてこの時期は、時間をかけただけ正直に得点は上がります。世界史のいちばん美味しい時期ですね。なお、文化史はそれこそ最後の暗記でなんとかなるので、あとまわしでかまいません。

 

まとめ 最大のキモって

すみません、最大なのにさらっと流してしまいました。予習です。授業を理解しないと、すごく手間なのが世界史です。ゼロから大きな流れを理解して、細かな記憶を詰め込まなければなりません。それくらいのことは、学校で終わらせましょう。それと世界史の深い知識があるって、日本史よりかっこいいです。うん、たぶん。