予備校に行かないという選択 行ってはいけない人の特徴とは
はじめに なぜ予備校に行かないでいいのか。予備校の裏事情
予備校。友達が行っていると行きたくなりますよね。予備校に行かないと自分だけ取り残されるようで不安になります。広告を見れば、どれだけ効果が絶大で、合格実績がこれだけあってと、まるで入学するだけで成績が上がるかのように書かれています。大手予備校は特に、セールストークは抜群です。
よく目にする「東大何人合格!」や「早稲田何人合格!」という人数。これにも裏があります。「予備校なんか行かないで合格できる優秀な人を予備校生に」をしているからなんです。お馴染みの特待生制度ですね。成績が良ければほとんど無料で入ることができます。そんな人は、とりあえず必要な授業だけ受けようと登録します。無料ですからね。こうして、このような「とりあえず予備校登録者」も合格数に入れられてしまうんです。こうして出来上がるのが、さきほどの実績というわけです。気をつけましょうね。
本題に戻ります。
予備校に行かないでいい人が予備校に行くとどうなるか?
浪人して予備校に通った人がどうなるか。2割の人は現役時代の志望校よりややレベルの高い大学に合格します。3割の人は、現役時の志望校になんとか合格します。残り4割の人はレベルを落としてやっと合格します。残り1割は‥‥。これが実感での数値です。予備校のチカラって実際その程度のものだと思って下さい。過信するものではありません。
予備校は、学校よりもわかりやすく教えてくれます。そのために、レベルに合わせて細かく授業を設定しています。一見、とてもいいことのようですが、ここでも結局、「教える」→「わかる」というスタートラインに立てるだけです。「記憶する」→「使いこなす」という部分は、たくさんの時間をかけてコツコツ自分でやるしかないんですね。
しかし、多くの人がここで間違います。予備校に通っている、授業を受けているだけなのに、勉強した気分になってしまうんですね。これは水泳だと、先生から教室で泳ぎ方を教えてもらい、泳ぎ方が理解できた、という段階です。クロールも、バタフライも理解できました、という段階です。でもここから、足のつかない大海を泳ぎきるのは、自分自身です。
予備校に行ってはいけないはどんな人?
残念な結果に終わりがちな、予備校に行ってはいけないはどんな人でしょうか。
まず、自己分析ができてない人、反省してない人です。
現役の時に、なぜ不合格になったのかほとんど理解していない、理解しようとしない人です。そういう人は予備校に入ってから「予備校の授業についていけない」ということを言います。予備校に入ってお金を払うのだから、ハイレベルの授業を受けないともったいないと感じて、受ける授業のレベルを間違えます。そして文句を言い、やがて授業に出ることも少なくなる。自分自身に何が不足しているのかわかっていないから、このようなことになります。
また反省なく予備校に通って、次々と新しい授業を受けはじめても、「いいと言われている新しい参考書に次々と手を出してしまう」のと同じ状況になってしまいます。つまり消化不良です。そしてそのうち、予備校の授業の復習だけに追われてしまい、自分が本当に必要な勉強ができなくなってしまいます。結果は目に見えていますね。
予備校に行ってもいい人とは、どんな人か?
逆に、予備校に行ってもいい人、成長できる人とはどんな人でしょうか。
まず 志望大学に合格するために何をどれだけやればいいのか知っている。その上で予備校を入試攻略の一部として考える人です。そういう人は。予備校のカリキュラムの中で、志望大学に通るために必要な講座だけを特定することができます。そういう人は、余った時間を、しっかり自分のために使えるんです。つまり、予備校を自分の目的のために利用できる人です。予備校に利用される人には、予備校は向きません。
逆に言うと、そこまで自己分析ができていれば、 予備校に行かなくても結局は自力で合格が可能なんです。不足しているポイントがちゃんとわかっていれば、それを補うことくらいは簡単にできてしまいます。
まとめ
予備校関係者の強い反感をかうかも知れませんが、ある程度断定的にまとめますね。
予備校に行ってはいけない人」は、行かないほうがいいでしょう。
また、前述した「予備校に行ってもいい人」は、自力で普通に合格できる人なので、行く必要がないでしょう。