社会人が勉強できる場所 大学などは意外と快適だった話し

5月 16, 2018

はじめに 社会人は勉強場所を求めている

いまや定年まで同じ会社に務めるという人は少数派となりました。転職のため、スキルアップのために資格などの勉強しないといけない社会人の姿は街にあふれています。また転職まで考えてはいなくても、昇進試験のために勉強しないといけない、3年以内にこの資格をとれと会社から求められている、そのような声はよく聞きます。

みなさんもカフェやファミレスなどで勉強している社会人の姿をよく目にしているのでは? 自宅には勉強できない様々な事情があり、ゲーム・ネット・マンガなど多くの誘惑もある。たくさんの人が、家の外に集中できる自習場所を求めています。それでは街には、どのような自習場所があるのでしょうか? それぞれのメリット、デメリットについても考えてみます。さて、みなさんにとって、意外な穴場はあるでしょうか。

社会人が資格の勉強をできる場所 図書館

図書館には自習席が設けられていることがあります。比較的静かな環境で勉強することができるでしょう。メリットは無料であること、書架に役に立つ書籍があるかも知れないことです。資格関連の本を置く図書館も増えているので、少しは教材費を節約できるかも知れません。また自分と同じように勉強している人の姿があることでモチベーションが維持できるということもメリットです。

デメリットは自習できる時間が限られることです。基本的に9時-18時で終わるところがほとんどです。遅いところでも20時。仕事終りで使うには無理があります。また本の入れ替えで休館していたり、学生が占領していて使えないというケースが多いです。当然ですが、自習に必要な大量のテキストは仕事の往復に持ち運ぶことになります。

社会人が資格の勉強をできる場所 大学

大学には自習ができるスペースがたくさんありお薦めです。教授、助教授、講師、事務員と社会人の姿が多く、スーツ姿で勉強していても何の違和感もありません。いかにもOBですという風に堂々と使っていれば、無料で自由に自習できてしまいます。また国立、公立の大学には、働いたわたしたち社会人の税金が使われています。私立大学にも助成金という名の多額の税金が投入されています。お金を払っているのですから、堂々と勉強に使いましょう。

また大学によっては遅くまで学食が開いていることもあります。しかもほとんどがリーズナブルで栄養も考えられています。安く夕食を食べられて勉強もたっぷりできる。23時くらいまでであれば、大学に残っている人も多く違和感はありません。大学は社会人の勉強と、とても親和性が高いのです。

デメリットとしては、それほど便利な場所にあるわけではないことです。大きな大学は結構な割合で郊外に学部移転しています。また、図書館同様に、自習に必要なテキスト類は持ち歩くことになります。大学は、家の近くにある場合だけ、かなり有効に利用できそうですね。

さらに、放送大学のキャンパスが近くにあるなら、面白い使い方ができるでしょう。履修科目によっては、1.履修するだけで資格が取れる、2.資格試験が免除される、3.資格試験の受験資格が得られるという可能性があります。調べてみる価値はありそうですね。また社会人の地位のまま比較的安く入学・履修できるので、いろいろな場面で学割を使いまくるだけでもモトがとれます。また、キャンパスで自習できるというメリットもあります。

社会人が資格の勉強をできる場所 コワーキングスペース

コワーキングスペースをご存知でしょうか? いわば個人で仕事をしている人同士が交流する場として設けられた空間のことです。都市部でも地方都市でもあるはずです。起業を目指す人やクリエーターに向けて、出会いや打ち合わせの場を提供するスペースです。

有料の場合はそれなりに営業時間が長く、仕事終りの社会人でも利用できそうです。自分の席でしっかり勉強できます。しかし市町村が運営している場合は、17時に終わってしまったりして、自習に利用するのはほとんど不可能です。

また賑わっているコワーキングスペースは、活発な会話、商談、電話の声などが響き、なかなか勉強どころではないという声も聞きます。
利用料金が無料のところもあれば、1回数百円というところもあります。近くのコワーキングスペースの様子をいちど確認してみてはいかがでしょう。

社会人が資格の勉強をできる場所 カフェなど飲食店

カフェなどで勉強をする方も多いですね。こればかりは合う、合わないが多く、お薦めも否定もできません。店側との関係性も大きいです。いちばんいいのは、出勤前に、脳がフレッシュな状態の時に、モーニングをとりながら40分。お店にもそういう人なんだなと思ってもらうこと。

むしろお店の店員さんと仲良くなってしまうのも手かもしれません。「実は今、こういう勉強をしているんです」などと話しかけてコミュニケーションをとり、おなじみさんになってしまえば、変に気を使うことなく、毎日同じ時間帯に行けるようになると思います。この習慣づけられた40分の積み上げはとても有効です。

社会人が資格の勉強をできる場所 職場のデスク、しかも朝!

社会人が勉強するなら朝です。仕事が終わってからの勉強は、1日仕事をした疲労によりなかなか集中できません。そんな時は寝てしまうに限ります。ゆっくり寝て心身を休め、朝に勉強するほうが効率がいいのです。

今の仕事に必要な勉強の場合は、早朝のデスクで堂々とできるでしょう。おまけに仕事熱心な人だという評価も得られるかもしれません。

しかし、これが転職を考えての勉強で、しかも今の仕事と何の関係もない場合は、カモフラージュが必要です。上司に見られてもいいように、今の仕事に必要なテキストを前面に置く。ほんとうに勉強しているテキストはブックカバーなどで隠します。

自分のデスクがあるので引き出しにテキスト類を仕舞え、持ち歩く苦労もありません。しかし残業時間は勉強に充てられないので、全体的に多くの勉強時間は確保できないかもしれませんね。

まとめ

このように一長一短があるので、上記をうまく組み合わせてみてはいかがでしょうか。自分にいちばん合った自習場所が見つかるかもしれません。また通勤途中に朝から深夜まで使える有料自習室がある場合は、自習に特化しているだけに検討してみる価値はありそうです。