参考書・問題集 間違いだらけの選び方 ネット上の情報を信じるな
はじめに 間違いは時間の無駄 参考書・問題集選びは慎重に!
勉強していていちばん無駄なのは、間違って自分に合わない問題集や参考書を選んでしまうことです。ネット上の情報やブックレビューをそのまま信じてしまい、手元に届いたものは自分には使い物にならないものだったということも多いです。そのような失敗をしないために、どこを見ていけばいいか、解説していきます。
ネット上のその情報 「発信目的」は何ですか?
たとえば検索で、数学 問題集 おすすめ、世界史 参考書 おすすめなどと入力するとしましょう。数多くのブログや記事がヒットしましたよね。ほんとうにたくさんのブログが、ていねいに本を紹介してくれています。この時点でもう、選択肢が多すぎて選び方がわかりません。
まず、その中のどのブログがベストなのかわかりませんよね。検索で上位に上がっているからといって、いいサイトかどうかは別問題です。いろいろな対策をして、検索結果を上位に上げているだけかも知れません。またサイトで、現役塾講師がおすすめ、東京大学の合格者がおすすめと書いていても、それが本当か間違いか知ることはできないですよね。またまた迷います。
実はこのブログを書いている人たちは、ブログで紹介した本が売れると、「紹介料としてお金を受け取れる」ので書いているのです。お金が目的です。ブログの訪問者が、本の名前や画像をクリックし、本を買うと、ブログを書いた人が儲かります。だから儲けるためには基本的に、悪いことは書きません。「いいこと」を書きます。
その「いいこと」を信じて選んだばかりに間違いをおかし、自分に合わない参考書や問題集を手にしてしまいがちです。最悪の場合、途中まで頑張って時間まで無駄にすることになります。(合わなければ、お金がもったいなくても放置・凍結・廃棄処分が基本です。時間のほうがよっぽどもったいないですよ)
参考書や問題集のレビューは選び方の参考になるのか
さてブログで紹介された参考書や問題集をクリックすると、一旦はアマゾンのページにとびます。そこでは簡単な紹介とともに、レビューが出てきます。このレビューは星印の数、良いコメント、悪いコメントが掲載されています。星が多くて、良いコメントが多ければ買いたくなりますよね。でも待って下さい。アマゾンのレビューは、本を買っていない人でも可能なんです。出版社からすると「サクラを雇ってでも良いレビューを載せたい」となりますよね。
他にもいろいろありますが、アマゾンから本をもらって(VINEメンバーといいます)書くというレビュアーもいます。アマゾンは本を売るためにレビューを(物納で)外注しています。もらった人は、少なくとも「悪く」は書けませんよね。しかしそんな中に、はっきり「Amazonから購入」と書かれたレビューもあります。これは実際に買った人のレビューです。
どうしてもレビューを参考にしたければ、この「実際の購入者のレビュー」だけ読みましょう。それらは少しは信用していいでしょう。しかしそれも結局、その人に合ったかどうかを書いているだけ。あなたに合うかどうかはわかりません。
参考書や問題集を売ろうとしていないブログの目的は
ブログの中にも、紹介はしていても、クリックしても販売ページに移行しないものもあります。そういうページは信用できるのでしょうか。その答えも「よくわからない」というのが実情です。たとえば、ブログを塾のアルバイトや外注に書いてもらっていることもあるかも知れません。
そういうブログの目的はズバリ、入塾・入校者の獲得や、自分の会社のホームページの検索順位の向上にあります。またブログの中に、予備校の広告等、いろいろな広告が載っているものも多いですよね。それは結局ブログで広告収入を得るという「アフィリエイト」という広告システムです。
このようにネットの情報は、実は「お金」といちばん紐づけられています。責任をもって有益な情報を発信できているのかどうか、少し疑ってみましょう。質的にどうもあやしい、間違いや、誤字・脱字が多いときなど、まともな記事かどうか、まずその内容から疑ってみましょう。
まとめ 解決策はひとつです。
ネット情報に頼るのは当たり外れがあります。とても間違いやすいです。できるだけ書店に足を運んで下さい。そして現物を立ち読みして下さい。日本中の大半の人は、遠くても1-2時間くらいかければ大型書店に到着できます。そのほうが絶対に無駄になりません。そして人生を無駄にすることも少なくなります。
基本理解に役立つ薄い参考書、辞書代わりになる厚めの参考書、基本問題、応用問題、過去問とあり、その都度使い分けることになります。しかし、一度に買いそろえて、それが間違いだと、もし自分に合わないと、まとめて無駄になる可能性があります。少しずつ揃えましょう。
レベルでいえば50%がわかる・解けるというレベルを選んで下さい(これは好みですが、わからないことだけだと、放り出したくなります)。また初版の古すぎるものは改訂されていても時代に合っていない可能性があるので、版は書店で奥付を見て確認して下さい。
以上、参考書・問題集をネットの情報だけで購入するのは、とても当たり外れが多いので気をつけて下さい、というお話でした。