懐かしい神戸ノート 久しぶりに使うと、初心、童心に返れるよ
はじめに
神戸の小学生にとっては定番中の定番「神戸ノート」。じつは小学生のころ、大阪には当然のように「大阪ノート」が、京都には「京都ノート」が、奈良には「奈良ノート」があるものと思っていました。でもこのようなご当地ノートは、他の都市にはないんですね。ああ知らなかった!
全国の子どもたちは、ジャポニカ学習帳、キョクトウ学習帳などの「全国区ノート」をお使いだったんですね。そんなこと小学生のころは知りもしませんでした。そして、それ以降は「神戸ノート」を卒業したので、まったく気にも留めていませんでした。
先日、自習室の掃除をしているときに、勉強されている方の机の上に「神戸ノート」を発見し、とても懐かしくなりました。社会人や大学生の多い自習空間神戸店で、このようなノートを使い続けている方がいるなんて。そこで、「神戸ノート」について調べてみました。
そもそも神戸ノートとは何か?
神戸ノートとは、神戸市長田区の関西ノート株式会社が製作しているノートです。なんと50年以上デザインを変えていないそうです。ということはもう、祖父母が使い、父母が使い、孫が使い、三代にわたり愛用されている家庭もあるということですよね。そうなると愛着があり、他のノートは使えないですよね。神戸の街並みが印刷されたレトロな色合いの神戸ノート。なんというか、味があるんですよね、これが。
戦後すぐ、物が豊かでない時代に、よい商品を安くそろえられないかというお母さんたちから相談があったそうです。そこで、子ども達に安くていいノートを使ってほしい!という思いもあり製作されるようになりました。表紙にはさまざまな時代の神戸の町並みや風物などがデザインされています。
このノート、別に神戸市の教育委員会が指定しているわけではありません。でも当然のように、神戸の子どもたちはみんなが使っています。お母さんたちも、当然のように神戸ノートを買っていきます。新学期前には文房具店や書店にずらり。さて全国区ノートといえば、たとえば流通大手のスーパー等で、ひっそり並んでいます。
神戸市民同士なら共通の思い出で盛り上がること間違いなし、知らなければもぐりの神戸人という、試金石にも使われるのがこの「神戸ノート」です。
神戸ノートの現在
現在のラインアップは、■おけいこ帳■国語帳1・2年■国語帳3・4年■国語帳5・6年■算数帳1年用■算数帳1・2年■算数帳3・4年■算数帳5・6年■理科の記録3・4年■理科の記録5・6年■社会科3・4年■社会科5・6年■れんらく帳■百字練習帳■二百字帳■自由帳■生活帳■音楽低学年■音楽中学年■音楽高学年■えにっき■せいかつノートと、なかなか充実していますね。
また、表紙の色で教科を、背表紙(製本テープ)の色で学年別が分かるようにになっていいます。細かい心配りができているのもいいですね。
神戸のお土産としても人気があるらしく、また通販でも販売されています。
いまさら神戸ノート? いまこそ神戸ノート!
久しぶりに使ってみると、なぜか小学生の頃がばぁーと蘇ります。はじめての机、はじめての先生のお話。まっすぐな目。そんな時代もあったんです! 初心に返ってみたいなというときには、なかなかおすすめです。
まずはじめに、見られても抵抗の少ない「自由帳」はいかがでしょう。家族との連絡用には、すばり「連絡帳」ですね。備忘録としても役立ちます。旅行に持っていきたいのは「えにっき」。それから「せいかつノート」・・・あれ、どんなんだったかなぁ
受験や資格試験等で、壁にぶつかってなかなか前に進めないとき、ちょっと立ち止まり、ほっこりしてみてはいかがでしょう。あたらしい方向、可能性が見えてくるかも知れません。そんなときに、ちょっとしたメモにつかうと、フレッシュな気持ちになれていいかも知れません。
久しぶりに「神戸ノート」を、高校・大学・職場に、出没させてみませんか。