暗記カードの本当に効果的な使い方とは?

11月 9, 2017

はじめに

「暗記」というのは、テキストや参考書などを見ずに、英単語や年号、公式といったものを言ったり書き表したりできるようになる、ということです。
一般的には、プロセスの理解に基づいた記憶ではなく、とにかく頭に叩き込むという行為を指します。

勉強をする上で、この暗記というのは非常に大事であって欠かせないものですが、「私は暗記が苦手で……」という方も多いようです。

そこで、いくつかある暗記の方法の中でもポピュラーな「暗記カード」を用いたやり方について見ていきましょう。

暗記カードとは何か?

そもそも「暗記カード」とは何なのでしょうか?
このように問われた場合、答えは自明なように思えます。

しかし実はこの点をきちんと押さえておかないと、見当外れな労力と多大な時間を割いた挙句、さほどの効果を上げられないということもあり得ます。
そのため、今一度「暗記カード」なるものについて確認しておきましょう。

大事なのは2つです。

  1. 暗記カードとは暗記をするための道具である
  2. カードであることの長所を活かすべきである

第一に、暗記カードは所持しているだけで記憶をもたらしてくれるお守りでもなければ、用意したことで安心できる自己満足のためのアイテムでもありません。あくまでも、暗記をするための道具です。
そして、そうであるからには暗記をしやすい形状やデザインを意識する必要があります。
自分で作る場合でも市販のものを選ぶ場合でも、これは変わりません。

第二に、暗記カードはカードです。ノートでも大判プリントでもありません。
何故「暗記ノート」や「暗記プリント」でなく「暗記カード」なのか。そこを認識し、カードであることが暗記する際にどういうメリットとして働くのかを理解して、活かしていくことが望ましいといえます。

暗記カードの利点

暗記カードの利点には、大きく分けて2つあります。

  1. 持ち運びに容易で、いつでもどこでも見られる点
  2. 暗記すべき情報の量が目に見える形となる点

第一に、カードという形式であるため、携帯が容易です。
これは単に電車に乗っている時などのスキマ時間でも見られるから都合がいい、というだけではなく、記憶の仕組みという観点からも大きなメリットと考えられます。

脳での記憶には感覚記憶・短期記憶・長期記憶の3つがあるとされており、感覚記憶は一瞬の、短期記憶は数十秒程度の記憶です。
つまり「暗記」をしたといえるのは、覚えたい内容が長期記憶として脳に保存された場合といえるのです。
この長期記憶としての保存がなされるには、覚えたいことを繰り返し唱える必要があり、これをリハーサルと呼びます。

暗記カードは、繰り返しの確認をしやすくすることで、長期記憶への保存を促すという効果もあるのですね。

第二に、情報は目に見えませんが、カードという物体は目に見えます。
すなわち、「自分はこれだけのことを覚えてきたんだ」「あとこれだけの分量を覚えなければいけない」ということが可視化されるというわけです。
積み重ねてきたものやゴールが明確になると、それだけやる気も湧くといえましょう。

加えて、一枚一枚がバラバラになっているカードは、まだ覚えていない内容と既に覚えた内容とを分けやすいという利点もあります。
もう頭の中へ完全に入ってしまった内容は、これ以上暗記する必要がないですよね。そのようなカードを取り除いてしまうことで、本当に暗記しなければならない残りの分量がわかりやすくなります。

このように、暗記のために「暗記カード」を用いるというのには、きちんとした理由があるのです。

暗記カードの作り方・選び方

では、実際に暗記カードを作ったり選んだりする場合には、どういった点に注意すればいいのでしょうか。
もちろん何を暗記したいのかによって細かい点は変わってきますが、一般的な部分では共通する点も多いので、そこを確認しておきましょう。

ところで、そもそも暗記は何のために行うのでしょうか。
目的もなく、ただなんとなく覚えたいだけ、というひとも中にはいるかも知れませんが、そう多くはないでしょう。
ほとんどの方は、何かしらの(資格)試験に通ることを目的として暗記をするのではないかと思います。
つまり暗記をするのは、問題を解けるようにするためだといえます。

年号や英単語などを暗記するのには、成り立ちなどの理解までは必要ありません。
ですが問題を解くためには、アウトプットを意識した暗記をしなければなりません。

そのため、暗記カードを作ったり選んだりするときは、穴埋めなどの問題形式になっているものがおススメです。
また、カードの表の面だけを利用するのではなく、たとえば表に問題、裏に解答といった形のように、両面を活用するといいでしょう。

大切なのは、自分が本当に暗記できているのか、覚えたつもりになっているだけではないのか、ということを折に触れて確認することです。
いざ試験というとき、「確かに勉強した覚えはあるんだけど思い出せない……」という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。
このように、やったのに思い出せないという事態を防ぐためにも、暗記の確認はしっかり行うようにしましょう。

おわりに

暗記カードを使って勉強するひとは数多いですが、表れる成績には大きな差が生じます。
それは、なんのために/どのような/どのように暗記カードを使うか、という点の理解と実践の差だといっても過言ではありません。
暗記カードを効果的に使いこなすことで、確実な成果を手にしてくださいね。