世界史を効率よく暗記するための勉強法 短縮暗唱法とは

11月 10, 2017

はじめに 世界史の短縮暗唱法について

大学・各種資格試験に合格された人の体験記をまとめさせていただいています。今回は上智大学総合人間科学部に合格された、H.K. さん(女性)に、世界史の短縮暗唱法という勉強法をお書きいただきました。

記憶をするためには声に出して「暗唱」すればいいということは、昔から言われています。彼女の素晴らしいところは、それを自分に合うようにカスタマイズし改良して使ったことでしょう。「短縮」と「頭に図を描いて読む」のもポイントでしょう。

勉強の効率化や時間短縮に役立つ、短縮暗唱法。あなたにも役立つかもしれません。以下はその体験記です。

できるだけ短い時間で多くの単語を暗記できる方法

大学受験では、受験生は膨大な量の暗記を迫られます。しかしそれと同時に、時間は有限です。つまり、受験生には「できるだけ短い時間で多くの単語を暗記できる」勉強法が必要です。

ここで私が提案したい勉強法は、「音読暗記学習法」です。世界史等の単語を、文字を書いたりと手を動かすことなく、口で読むことで覚えよう、というものです。

この方法は「書いて覚える」というよく知られた勉強法とは大きく異なっています。しかし、この音読暗記学習法は従来の方法よりもずっと効率よく覚える ことができるのです。

この方法を試そうと思ったきっかけとは

記憶は何度も繰り返すことで定着します。そのため、周りの友達は世界史等の暗記物を「繰り返し書いて」手で覚えようとしていました。しかし、書くより言うほうが早いに決まっている、とふと気が付きました。

一回書 く間に三回口で繰り返せるのであれば、後者のほうがずっと効率が良いに違いない。そう思って、この「音読暗記学習法」を始めました。

世界史だけではなく、英単語、古文にも

具体的には世界史が伸びました。6~9月のマーク模試で60点台で伸び悩んでいましたが、このやり方で本番では91点になりました。また、古文単語や英単語が固まって足元がぐらつかなくなった感覚がありました。

この勉強法は、秋は毎日一時間、冬休みは毎日三時間行っていました。

世界史の短縮暗唱法 その具体例

〈歴史の流れや文章を覚える場合〉

①初めは、覚えなくてはならないもの(教科書やノート、参考書など)を見ながら、何度も口で読み上げます。読み方に関しては、自分の耳に届く音量で読んでください。書いてある文章と全く同じように読む必要はありません。自分で内容のポイントを押さえられていれば大丈夫です。

例)

【教科書】ヨーロッパ人渡航前の南北アメリカ大陸には、ユーラシアとは違ったさまざまな先住民の文明があった。これらをアメリカ古代文明とよぶ。彼らはと うもろこしの栽培を農業の基礎とし、大規模な石づくりの建築物を残したが、馬や車輪はもたなかった。(新詳世界史B P141)

【音読部分】ヨーロッパ人渡航前の南北アメリカ大陸には、ユーラシアとは違ったさまざまな先住民文明があった。これらをアメリカ古代文明とよぶ。彼らはとうもろこしの栽培を農業の基礎とし、規模な石づくりの建築物を残したが、馬や車輪はもたなかった。(新詳世界史B P141)

【音読】先住民文明はアメリカ古代文明。とうもろこし、大きな石造りの建造物。馬、車輪なし。

②徐々に覚えてきたら、次にテキストを伏せ暗唱します。時々忘れてしまったら、すぐに確認しても構いません。しかし、テキストは見ないで、頭の中で内容を思い出しながら口に出して読むことを意識してください。

③最後に、まったくテキストを見ないで暗唱することができたら終了です。

ポイント

繰り返し内容を口に出すことで頭の中で整理されていきます。文章を丸暗記するというよりは「頭に図を描きながら読む」とよいです。

 

〈応用 単語を覚える場合〉

①一問一答や単語帳を覚えたい場合です。初めはゆっくり確実に読みます。初めて見る単語の場合、読み方を間違えないように注意してください。長いカタカナの名前は特に間違えやすいです。一度間違って覚えてしまうと、直そうとしても混乱することになります。

②次に、その単語を二三回早口で読んでください。読むときには、単語のイントネーションを意識します。調子をとりつつ読むのも効果的です。

③最後は単語が即答できるようになれば完成です。

単語の文字列を平坦に暗記しようとすると苦しくなります。強調するところをリズムのように読むといいです。

この勉強法のメリット・デメリット

〈メリット〉
インプットと同時にアウトプットを行うことができるため、学習が非常に効率的になります。

〈デメリット〉
音読であるため、漢字やスペルの暗記には向いていません。

まとめ

文字を書くことが嫌いな人、書いてもなかなか覚えられない人にはとてもおすすめな方法です。ノートが真っ黒になるまで覚え書きしても、頭に残っていないと意味がありません。こう思うと、ノートをきれいにまとめて満足してしまう人にも勧めたいです。

机に座っていなくてもできるところが個人的には気に入っていました。足がむくみません。

上智大学 H.K. 女

補足 声を出して覚えることができない環境の場合は、こちらの「エア音読」が効果的でおすすめです。