英検準1級に合格する勉強法 洋画DVDの正しい使用法とは?
はじめに
英検準1級に合格されたD.T.さん (男) に勉強法をお書きいただきました。このレベルならではの勉強法だと言えるでしょう。基本的にボキャブラリーの充実とリスニング対策に重点が置かれています。
ご提案いただいたボキャブラリー対策は有効です。でも、これまで皆さんが習得されている方法をベースに自由にもうひと工夫しよう、ということでいいかと思います。あえてベースを崩すことはないでしょう。
リスニング対策として、洋画を英語音声と英語字幕で視聴するというのは苦にならず続けられそうです。その入り口がディズニー映画というのも楽しいですね。順番としては、まず好きな洋画1本と出会い、「耳ができて」から作品を増やすとやりやすいでしょう。
以下は、D.T.さんから寄せられた勉強法を掲載しています。
英検準1級はボキャブラリーが相当増えます!
英検2級合格者が英検準1級合格にあたってまず乗り越えなければいけない壁がボキャブラリーです。英検準1級はボキャブラリーが相当増えています。単語帳を2冊(私の場合はパス単とDUO)全てカバーするべきだと思います。
またリスニング問題も当然軽視してはいけません。私の場合はリスニングがどうしても苦手だった為、netflixに登録することで、洋画を英語音声で視聴していました。洋画鑑賞が個人的には一番効果のあった対策だったと感じています。
合格に至るまでに3度不合格 そのとき洋画鑑賞勉強法と出会う
合格に至るまでに3度不合格になってしまい、このままの勉強方法では合格できそうにないと感じたためです。長文パートはある程度得意としていたので、それ以外のパートをいかに落とさずに拾えるかが問題となっていました。効率的な学習方法を調べている内に洋画鑑賞をおすすめしている人がいたのでその方を参考にしました。
この勉強法をはじめるまでは、ボキャブラリー問題であるパート1に関しては、それまでよくて7割しか取れていませんでした。しかし単語帳を2冊し、洋画鑑賞法を始めてからは、8割5分拾えるようになりました。リスニング問題に関しては、6割なかったのがほぼ満点を取れるまでに伸びました。
1日あたりの3時間程度続けていると、1から2カ月くらいで効果が出てくると思います。
具体的な方法1 ボキャブラリー対策
まずそれまでの勉強法としては、私はパス単(英検準1級 でる順パス単)を暗記し、過去問を解きながら分からない単語にチェックを入れて、自分の単語帳に書き写すという流れで勉強していました。
リスニングに関しては、過去問を解く以外に対策をしていませんでした。確かにボキャブラリーは少しずつカバーできるようになりましたが、この方法だと、少しずつしか新出単語に出会うことができません。
パス単で補える単語数はおよそ700。DUOは800とより合格を近づける方法かと言えるかと思います。また、DUOに関しては、単語の用例や派生語や熟語などが関連して載っているので、かなり覚えやすい完成度の高い単語帳かと思います。
具体的な方法1 リスニング対策
また、リスニングは、正直かなり難易度が高いと思います。しかし、リスニングに躓くと、合格は不可能かと思います。だからこそ、しっかりとした対策が必要です。
私は、netflixを英語音声、英語字幕で鑑賞していました。最初の方は聞き取ることができても、訳ができない。聞き取ることができず、字幕で何とかついていくといったレベルでした。
この段階ではとにかく、音声を聞き取ることに集中してください。字幕を目で追って意味を把握することも大事ですが、あくまで英語のリズムに慣れ、「英語を聞き取るための耳」を鍛えているという意識を持って鑑賞してください。同じ映画を繰り返して観る方法がおすすめです。回を重ねるにしたがって内容が頭に入ってくるので、字幕を追う頻度が減るからです。
これを根気強く2カ月ほど続けると、ある日突然脳にすっと入ってくる瞬間が訪れます。これを英語脳に切り替わったと言いますが、そこまでレベルが上がれば、もう大丈夫ではないかと思います。英語字幕も切って下さい。
また、最初の方は、ディズニー映画を鑑賞することをお勧めします。これらの映画は児童向けで、かなり聞き取りやすく、ゆっくりとしたスピードの音声が流れます。レベルが上がってきたら、自分の好きな映画を見るといいかと思います。
将来の自分をイメージすることでより勉強に対するモチベーションがわいてくるかと思います。最短での合格の為に、短時間で集中的に取り組みましょう。
この勉強法のメリット・デメリット
メリット、比較的難易度が高いパートをカバーできる。
デメリット、映画に興味がない人は継続が大変。また、少々コストがかかる。
しかし、この方法が私はベストな勉強法の1つであると思います。
まとめ 英検は一生有効な資格です
就職活動を控えた大学生、海外留学を目指している方、自分の英語力を向上させたい方々などにおすすめします。TOEICに関しては2年で有効期限が切れてしまいますが、英検は一生有効な資格です。
一度合格してしまえばずっと使える資格ですのでおすすめです。
補記 洋画の字幕は速読目的でも使える
字幕を読む、字幕をしっかりと目で追っていくと、速読力を磨くことができます。俳優が話す場面では、非常に大量の英文字幕を読み取ることになります。その画面上の文字を追っていくには、ネイティブが話す速度にあわせた速読が求められます。
そのとき、リスニング対策は意識からはずし、これはリーディング対策だと意識して、速読を続けるのがコツです。速読のリズムが身に付きます。映画の中の俳優達はリズミカルに、そしてかなりの速度で、英語を話し続けていくからです。
字幕の英語は、彼らの音声の速度に合わせて理解していかなければ、どんどんと消えてなくなっていくので、嫌でも、なんとか、そのスピードに合わせて理解しようとしてしまうのです。
最初は10分だけ。好きなシーンを何回も、字幕についていけるまで繰り返します。最初のうちは読解のスピードが追いつかなくても大丈夫。理解できるシーンを増やしていきます。
セリフが多く早口であることがポイント。法廷もの、政治ものなどがおすすめです。アクションものだと・・・楽しいんですけどね。
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