キャリアコンサルタント国家資格 カウンセリング対策の勉強法
はじめに キャリアコンサルタント国家資格とは
平成28年4月より国家資格になった「キャリアコンサルタント」。これは登録制の名称独占資格とされ、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が厳しく課されています。そしてキャリアコンサルタントでない人は「キャリアコンサルタント」や、それと紛らわしい名称を名乗れません。
キャリアコンサルタント国家資格は学科試験と実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することにより「キャリアコンサルタント」として名乗ることができます。
企業の中では、従業員のキャリア形成支援者としての仕事が行えます。また大学のキャリアセンターでは、就職活動中の学生の自己分析の方法、エントリーシートの作成支援、面接の指導等を行うことができます。
このまだ新しい国家試験、キャリア・コンサルタント試験に合格したH.I.さんに、カウンセリングを中心に勉強法をご提供いただきました。
キャリアコンサルタント試験では、カウンセリングの実地試験が必須
キャリアコンサルタントの資格には、カウンセリングの実地試験があります。座学と違い、カウンセリングのロールプレーの練習が不可欠ですが、実際のカウンセラーがカウンセリングを行っているところを見れる機会は少なく(プライバシー保護の観点から)上手なカンウセリングとはどんなものであるか?ということに非常に興味がありました。
そこから、Youtubeや放送大学の心理学部門の放送を録画しておき視聴しました。特に、放送大学で行われていた、認知行動療法の中のカリキュラムに、実際のカウンセリングの再現VTRなどが取り上げられており、非常に勉強になりました。
この勉強法を試そうと思ったきっかけ
座学や問題集を解くという形の試験ではなかった為、早い時期からYoutubeで関連の動画を検索したことから始まり、たまたまですが、放送大学の心理学の授業をよく観ておりました。
文章ではなくて、動画というのは非常にわかり易く、そこからカウンセリング理論へどう結びつけて行くのかも勉強になりました。どうして試そうかと思ったのかと聞かれると、たまたま出会ったという感じです。
カウンセリングのロールプレイの練習の際、この方法を取り入れてからは、周りの同じ受験生よりも際立って自信が持て、上手になりました。自分自身の評価だけでなく、周りの人からも、評価が高くなりました。
この方法を、毎日コツコツと最低1日1時間程度行った結果、1ケ月程度で実力の伸びを感じられるようになりました。
キャリアコンサルタント カウンセリング対策の勉強法 具体的には
まずカウンセリング(心理やキャリア等関係なく)関連の無料動画サイトの検索しました。その中から試験に関係する動画なら全てとりあえずは視聴しました。
別に料金がかかる訳ではないので、ちょっとした時間があれば、5分や10分の動画を隙間時間にでも視聴可能です。特にキャリアカウンセリングに特化した動画は数は少なく貴重なので、繰り返し視聴しました。
そこから、テキストで勉強するキャリア理論をどうやって、実際のカウンセリングに結び付けるのかという所は、非常にその後の実習の際に役に立ちました。
当然、テキストや過去問も解くという座学も大変重要ですが、私の場合、動画での学習は有効であったと感じております。
放送大学の授業視聴についても、自宅でBSの視聴環境があれば、無料で視聴可能です。どの日のどの時間に自分の試験にとって関連性があるのかをあらかじめ番組表などで確認し、HDDに予約録画をして貯めておきました。
中には、全然必要でない授業もあると思いますが、私は心理学や哲学部門の授業は全て一旦、録画して、後ほど1.3倍速で視聴していました。
具体的な授業名で言いますと、『認知行動療法』は非常に勉強になりました。具体的なカウンセリングの実際をVTRで再現されたり、実際の支援施設などでの映像や関係者の話は、その後の実務の仕事にも良い知識になりました。
カウンセリングを体系的に学ぶというのは非常に難しく、ただ単なる養成学校に通う以外にも、自分自身から学校とは違った切り口で興味を持って学習することがためになりました。
カウンセリングや心理学は、学問として成立していますが、やはりそれも自然科学のように、立証できない部分が多くある分野の試験であり、哲学や思想の分野の授業を学ぶことも有効でした。
この勉強法のメリット・デメリット
メリットは、無料動画を利用する為、お金がかからず、好きな時間に勉強できること。デメリットとして、勉強以外の不必要な情報が、大量に目に入ることで、勉強以外のことをしてしまい時間が取られることです。
こういう人におすすめ
カウンセリングに興味のある人。カウンセリングの実習(ロールプレー)を受けているが、なかなか自信が無く苦手意識のある人に効果的だと思います。
人の話を聴くことが苦手な人にも効果あり。コミュニケーション能力の向上にもつながります。現代人は、自分の話はしたがるが、他人の話をほとんど聴いていない人が多いからです。